10月末くらいからときどき独りでチェアリングに出かけていた。
チェアリングは「折りたたみ式などのキャンプ向きなイスを持って、好きな場所でイスに座ってぼーっと過ごす」という認識でいる。屋外でも人数が多くなると騒がしくてろくでもない。騒ぎたいなら居酒屋へ、と思う。
10月末はまだ蚊がたくさんいて、緑の多いところは殺伐とした気分にならざるを得なかった。
懲りずに何度か出かけて、人通りが少ない河川敷を見つけた。コンビニでサンドイッチやナッツと缶アルコールを買って、ぼんやりできるあそこが静かで気に入っていた。
静かな場所であることもポイントが高いが、堰にサギやカモ、セキレイが集まってくることも気に入った理由だ。何度か通ううちに、カメラを持っていき鳥たちを動画撮影するようになっていった。
最初は川面にアオミドロのような藻がたくさん浮かんでいたが、何度目かで藻が一掃された。
それなりにきれいな川に見えるので良いのだが、藻が餌場になっていた水鳥たちには不評だったのか、藻がなくなった川には水鳥がほとんど寄りつかなくなってしまい、私もあまりチェアリング＋バーディングで行く気分になれなくなってしまった。
他にも水鳥が集まる場所を知ってはいるが、現地に荷物なしで行くのに徒歩で1時間くらいかかる場所なので、出かけるための気力が必要になっている。
本来はチェアリングの荷物は少なく軽くが原則であるようだ。イスと飲食物だけなら、荷物は少ないが、私が動画撮影をしたいと考えるため、カメラボディーや大きい目のレンズを運ぶ必要があり、荷物が重く多くなっている。
荷物で一杯になったリュックとショルダーバッグの2つを運んでいたが、例えばキャリーケースで荷物を運べば少しは軽く運べそうだ。
後は、今のところ徒歩圏内で出かけていたので、公共交通機関と徒歩で移動すれば、もう少しいろいろな場所でチェアリングできそうではある。これも荷物は軽くしたいが。
と、いろいろ考えている内に12月に入った。冬になっても、風の強い日と日陰を避けて、防寒対策をすればまだまだチェアリングできそうだ。ただし、冷たいお酒を飲みたくはならないかもしれない。
最初は、チェアリングで満足できる量のお酒を飲んでいたが、だんだんチェアリングでの酒量は減っていた。
理由のひとつはトイレが近くなること。そしてチェアリングで良い気分になれても、帰り道も重い荷物があるとお酒がよく回って危ないし、帰るとぐったりしてしまうから。
チェアリング＋バーディングは現地で座っているときにぼーっとして、帰ってからは動画編集と2粒美味しいが、行きと帰り道の足どりが重くなってしまっている。荷物を減らすか、軽く持ち運べる方法を考えたい。
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